資本主義に負けた話

深夜一時。

聞きなれない物音で俺は目を覚ました。

閑静な住宅街の一角。

普段なら音がする方が珍しい時間帯である。

こんな時間帯になんだろう…なんだか悲鳴の様だった気もする。

寝ぼけたのだろうか。

ふとそんな事を考えながら、また夢の世界へと旅支度を始めたころ

それは静寂を破り、はるか遠くまで響き渡った。

 
まーお まーお まおふぎゃおjfぱいいふぉあwhb

 
猫のケンカである。

一方は高い声でまくしたて、もう一方は若干低い声で応戦している。

まるで夫婦か若いカップルのようだ。

痴話喧嘩だろうか。声の感じからすると、隣の空き地でやっているようだ。

痴話喧嘩なら放っておくに限る、としばらく様子を見る事にする。

しかし高い方の鳴き声は、激しさを増すばかり。

やめてくれ、明日は仕事なんだ。

喧嘩がヒートアップしている時は、水を差すにかぎる。そうだ、水でもかけてやろう。

味噌汁用の鍋に水を入れ、パジャマのまま家を出る。

マァァァオ マァァァァァオ

いたいた。声の低い方は見えないが、高い方は身を震わせて鳴いている。

すまんな、明日の仕事のためなんだ。それに水をかけるくらいならいいだろう?

猫との距離を詰める。

するとその瞬間、俺の姿に気が付いた猫は

横に停まっていたベンツの下へ逃げ込んだ
 

ぬおおおおおおお

どうみても、俺の全財産を合わせても買えないベンツである。

夜中に貧乏人がベンツに水をかけたのを目撃されたなんてことになったら、どうなるかわからない。

加えて猫の鳴き声で持ち主が起きてくるとも限らないし、難癖付けられて金を巻き上げられてもつまらない。

俺はしばし立ちすくみ、その場を去った。

資本主義に負けた瞬間だった。

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